糖尿病セミナー後のQuestion and Answer①

こんばんは!
今日は、どんだけ寒いんだってくらい寒いですね。

僕は今彼女と同棲しており、家では掃除洗濯を担当しているのですが、

この寒さのせいで洗濯物を干すのがより一層億劫になっています。

マジで寒い。
ももひきが手放せません。笑

↓ちなみに、僕のももひきコレクションです(ひざ痛対策もバッチリです!)。


そして個人的に掲げた目標に向かってきちんとスタートを切っています。

まず、”人に伝える”というレベルをもっと向上させなくてはいけないと思っているので、とりあえずインプットです。

どれだけ自分がたくさんの有益な情報を持っていても、伝え方を知らなかったり、あるいは100ある情報のうち10しか伝えられなかったら相手が損をするから。

インプットをしてアウトプットをする。

これは僕がこれまで会った先生方に聞いた自分を成長させるプロセスなので、きちんとこのプロセスを踏みたいと思います。

↓書斎にあった本ですが・・・



では、前置きはこの辺にして・・・。

早速12/4(Sun)に自分が講師として行なった糖尿病セミナーを行なった際に、複数名からいただいた質問に答えていきたいと思います。


まずは、1年目のOTの先生からいただいた質問です。

Q.「運動によるFiber type transformationの仕組みとなぜ糖尿病の方はⅡb繊維が多いのか?」


A.非常に難しい質問です。

 なぜなら、「運動によるFiber type transformationの仕組み」に関する論文は1980-90年に出版されておりますが(Hickey MS et al., Am J Physiol. 1995; 268(3 Pt 1): E453-7.など)、その原理に関しては不明となっています。


原理がわからない以上、僕の意見を述べるしかないので、僕の有している知識をもとに書きたいと思います。

最近、トレーニングの世界で言われているのは速筋と遅筋の数は生まれた時から決まっているということです(例えば、短距離が得意な方や長距離が得意な方がいますよね。)。しかし、筋繊維には中間筋(Type2a.2b繊維)があります。この両者が変化は可能であるようです(筋繊維の遅筋化というものがトレーニングの世界では言われており、なかなか面白い見解を示しているので、ググって見ても面白うです。)。個人的には、運動療法には、特異性の原理というものがありますよね? それがヒントなのかもしれないと思っています。例えば、歩く練習をすれば歩く能力が向上しますよね。Gripをあげたいのにスクワットのトレーニングはしませんよね? Gripを増強させたいのであれば、上肢のトレーニングを行いますよね。筋繊維の特徴は資料を参考にして欲しいのですが、大雑把に言えば2aと2bの違いはミトコンドリア数による糖代謝に有利か有利でないかということです(いわゆる遅筋か速筋か)。遅筋は姿勢保持筋に多いですよね。逆に白筋は腓腹筋などのスピードが必要な筋に多いですよね。ですので、スロトレにようにトレーニングをすれば、2b繊維が2a繊維へと変化するという機序の可能性があると思ってます。


また、「糖尿病の方はⅡb繊維が多いのか?」に関しても非常に難しいですよね。

まずは人体を用いた論文を僕は見たことがないです。

だいたいがラットを使用しての動物実験となんですね。

個人的な印象は、サルコペニアと廃用、そしてエネルギー産生の経路が関連要素ではないかと思っています。

僕たちの筋肉量はだいたい30歳をピークに減少すると言われていて、糖尿病を発症する50-80歳台の方々はサルコペニアである可能性が非常に高いはずです。サルコペニアは速筋優位に萎縮していきますから、「糖尿病の方はⅡb繊維が多い」には、当てはまらないのです。サルコペニア以上に遅筋を萎縮させている原因があるということです。そして次に考えるのが、廃用です。糖尿病の方は生活習慣の乱れから糖尿病を発症されるので、過食や運動不足といった不の蓄積があります。

当然家でゴロゴロしているわけですから、臥位時間の増加を伴って赤筋繊維が優位に萎縮する廃用性の筋萎縮を起こしてもおかしくはないのです。

しかし、肥満や糖尿病の方は座位>臥位、立位の時間が延長しているとの英論文もあり、そうするとこの可能性も違いそうです(少しは関与していそうですが)。


最後に考えられるのがエネルギー代謝の経路の問題です。

有酸素運動の場合は、主に遅筋繊維が動員されます。有酸素運動をすればするほど、遅筋を使えば使うほど、遅筋が有するミトコンドリアやミオグロビン、毛細血管が増加します。ミトコンドリア内にある”クエン酸回路”を経由してATPが産生されるわけですから、ミトコンドリアが増加すればエネルギー産生も増加するということです。

なので、筋繊維の遅筋化が起これば僕たちの体内は糖分を消費しやすい効率的な体に変化するわけですよね。

しかし、ここで考えなければいけないことが、速筋は大きく、遅筋は小さいということです。

GLUT4は量繊維共に含まれていますから、ざっくりと考えれば速筋線維を大きくした方がより多くのGLUT4を動員できるので血糖降下が大きくなるはずだということです(現にそういった論文も出ている)。

また、遅筋線維はトレー二ングをしても大きくなりにくい性質を持っており、速筋線維はトレーニングをすればするほど大きく肥大していく特徴を持っています。

「あれ? 速筋繊維が少なくなりそうじゃん!」ってなりますよね。

むしろ僕の中で疑問が生まれてきました。


しかし、ここにきて非常に疲れてきました。

これくらいでフィニッシュしておきます。

また、気が向いたら突き詰めますよ〜


では、今日はこの辺で!


リハビリテーション×スペシャリスト

<HPの概要> 理学療法士と作業療法士が、 お互い得意とする分野に関する情報発信を行い、 皆様にとって有益な情報を提供すること <大切にしている言葉> ”広く浅くから、広く深く” <担当> Yusuke:糖尿病×リハビリテーション Masashi:運動器×リハビリテーション

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